2024年02月06日
JPEN
以前から気になってたけど情報が少なく、地図にも登山道として書かれていない山歩きになるので少し不安があり、なかなか行けずにいた山を今回やっと歩いてきました。
一言でいうとJR奥多摩の白丸から奥多摩までの尾根を越えていく「根岩越え」というやつです。
現在は白丸ー奥多摩間は電車も通ってますし車でも青梅街道という立派な道があるのでほんの数分で通れてしまいますが、今から約300年くらい前のこの場所は多摩川を挟んだ急峻な崖により人や馬での移動はとても大変だったらしく、青梅街道やJR線の更に上の山を越えなければ物資や人の移動ができなかったらしいです。
そんな昔の人たちが通っていた道を歩いてみたいと思っていたので、今回の山歩きは歴史も感じられるとても感慨深いものとなりました。
また、白丸駅から歩いてすぐのとこに「数馬の切通し」という、巨大な岩を2人の百姓が3年の歳月をかけ掘削し開通させた場所がありますが、そんな苦労をしてまでも道を通したかった理由が今回の根岩越えで分かった気がします。
白丸駅から根岩越えルートへと集落を上がっていきます。
城山や白丸湖も見えます
ここが入り口ですが道らしい道は始めだけでした。
ほとんど人は通ってないですね。
こんな道のない斜面をどんどん上がっていきます。
約1時間程でゴンザス尾根に出ました
ここからは下りですが落ち葉も多く滑りやすい道が続きます
遠くに本仁田山
途中からロープも出てきて助かります。
危険箇所がいくつかあります
無事に下まで降りてこれました。
事前にネット情報を集めて、地図や高度計も確認しながらの山歩きだったんですが、それでも途中迷いそうになる場面がいくつかありました。距離的には2,3時間で歩けるルートですが、道は分かりづらく危険箇所もあり注意が必要です。
今回「根岩越え」をしてみて、ホントに昔はここを通って越えてたのか!?と思うような道でビックリしましたし、数馬の切通しを3年かけても開通させたかった意味が歩いてみて分かりました。
これからは車の渋滞や赤信号でイライラした時も、この「根岩越え」を思い出して反省したいと思います。